以前の記事
2009年 06月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 2005年 08月 2005年 07月 2005年 06月 2005年 05月 カテゴリ
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
そもそもボクシングに演出など一切不要だ。
試合前から思っていた。 「興毅はこの試合で負けるべき。再挑戦するのが良い。」と。 そして試合中は、 「もしこのまま判定までいって、興毅が勝つようなことがあったら最悪だ。」と。 なぜ最悪なのか? それは、メディアが作り上げた「亀田親子」が メディアによって扱き下ろされるのが目に見えていたから。 そしてリング上の本質が、亀田親子の本質が、 メディアによって本質からズラされていたからだ。 最近のTBSの亀田親子の扱いについて、強烈な憤りを感じていた。 なぜこんなふうに、薄っぺらく、安っぽく扱うのか? いや、扱うことができるのか? 格闘技に愛は無いのか? 稚拙な煽り、稚拙な表現、いくら何でも視聴者をバカにしすぎてはいないか? 亀田親子にはあのまんま、そのまんまで十分すぎるほどドラマがあるじゃないか。 手を加える必要なんてまったくないじゃないか。 余計な(しかも安っぽい)キャラ付けがあの親子の魅力を削ぐということが 何でわからないのか。 亀田親子にしてみればそんなことはどうでもいいのだろう。 彼らのような強力なバックが何もない、ただの“ボクシング狂親子”が世界を獲るためには テレビを使ってこういうふうに後ろ盾を得るしかなかったのだから。 だからこういう時にこそ、その素材を扱う側の“品”が問われるのだ。 ハッキリ言って現状は 「うわっ、こりゃあ視聴率取れるぞ…」と舌なめずりしているハイエナのようにしか思えない。 そしてまた使い捨てるのか? 「オヤジのボクシングが世界に通用すると証明できてよかった。」 試合後、号泣しながら興毅は言った。 最高の場面だった。 ラウンドが進むにつれ、興毅の顔からいつもの“作られた表情”は消え、 だんだん素の、19歳の少年の顔になっていった。 今まで散々「亀田興毅」を演じてきた興毅がこの試合を通して初めて見せた 素の「亀田興毅」の姿だったと思う。 そしてその言葉が亀田親子の全てだったのではないか。 自分たちのやり方で世界チャンピオンになる、という亀田家の“夢”の全て。 でも、あの最も感動的な場面で、 試合前から延々と繰り返された無神経で品の無い演出の数々、 まるで事前に言うセリフが決められていたかのような作為的な実況が、 まさにボディブローのように効いてきて、心の底から感動することはできなかった。 判定云々なんてよくあることだ。 ボクシングにもホームアドバンテージというのはある。 自分がもしジャッジをしていたら、間違いなくランダエタの勝利だ。 4ポイントは差がついていたと思う。 でも、こういうことはよくあって、 日本でタイトルマッチを行って こういうふうにチャンピオンになった日本人ボクサーは何人もいる。 (実際に、解説陣の中で唯一やたらと熱くなっていた鬼塚勝也もその内の一人だ。) だから関係者は日本でタイトル戦を行うことに尽力する。 もし、この稚拙で異様な煽りさえなければ 今回の世界戦だって“不可解な判定”などと言われなくても済んだかもしれない。 (っつーのは言い過ぎか…。) だからこそ「興毅はこの試合で負けるべき。再挑戦するのが良い。」と思った。 今回の亀田親子の挑戦は、メディアの手垢にまみれすぎていた。 亀田親子は誰にも文句を言わせないカタチでもう一度挑戦すべきだった。 ここまで有名になり、大きなジムのバックアップも得て、 今回の試合で、稚拙な演出をはるかに超えた部分は見せつけた。 だからこそ、誰にも文句を言われないカタチでチャンピオンになって欲しかった。 亀田親子の肩を持っているわけでは全然ない。 ただ、超・初期の亀田親子のことを知っているので現状の扱いが我慢できないだけ。 取り上げ方次第でテレビは人を“殺し”もする。 TBSも亀田親子に密着しだした当初は、 まだ純粋に“大阪のボクシング一家”として扱っていた。 それが視聴率を取れるとなると、こうも変わってしまう。 リング上の闘いを貶めることだけは、絶対にあってはならい。
by masashi10034
| 2006-08-03 16:28
| Fight
|
ファン申請 |
||