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開始3分に決勝点を奪われた延長前半の終了間際、家の外からウグイスの鳴き声がした。
(この冬初めてと言っていいくらいの)雪がしんしんと降っているというのに。 延長後半スタート時にミラーと交替し、俊輔のCL初挑戦は終わった。 使い果たした体力をふりしぼって何とかボールを追いかける俊輔のいないセルティックと、 まだ余力を残しながらゲームに蓋をしたミラン。 その間も、そして試合が終了した後も、 ウチの家の外ではウグイスが鳴き続けていた。 冬と春が同時にやってきたような不思議な感覚と、 俊輔のいるセルティックのCL敗退による猛烈な虚脱感に襲われて、気がついた。 やっと夏が終わった、と。 冬と春が同時に来るのとシンクロして俊輔がCLの舞台から姿を消したことで、 やっと今日、あの夏が終わったのだ。 自分はやっぱり、ドイツW杯での日本代表の消化不良と虚しさを、 世界最高の舞台で闘う日本人(俊輔や稲本)の活躍にすり替えていたのだ。 そんなつもりは毛頭なかった。 でも認めざるをえなかった。 この、俊輔がベンチに退いた時の猛烈な虚脱感を前に。 セルティックはよく頑張った。 少なくとも気持ちで負けてはいなかった。 しかし後半20分過ぎからは明らかにセルティックの選手達に疲れが見えはじめた。 しかたない、相手は腐っても(今シーズンはイマイチでも)ミランだ。 何とか粘って延長に持ち込んだセルティックではあったが、 やはり経験と、それに付随する体力に関してはどうしようもなかった。 ミランは延長前半3分、カカが決勝ゴールを決めた。 まだ1点返せばアウェイゴールでセルティックは勝ち抜ける。 しかし、その体力はセルティックに残っていなかった。 そのまま試合終了、ミランがベスト8進出。 どうしてもこういう見方をしてしまう。 両チームの決定的な差は、カカと俊輔の差だった、と。 守備に走り回り、後半20分あたりからまったくスピードが無くなった俊輔。 延長戦に入ってもスピードが衰えず、約50mを独走して決勝ゴールを決めたカカ。 まったくタイプの違う選手ではある。 俊輔は手の小指骨折の影響で必要以上に消耗していたのかもしれない。 守備をフォローするためにサイドを何十往復もした。 おそらくこの試合、両チームで一番走ったのは俊輔だ。 しかし、それでもやはり、その差は圧倒的だったと言わざるをえない。 まあカカだけでなく、セードルフもピルロもアンプロジーニもヤンクロフスキも、 延長に入ったってスピードは落ちないし、ミスもしない。動きにもムダがない。 日本人選手の参加するCLが終わった。 と同時に自分の中で、ドイツW杯から続いていた夏が終わった。 来シーズン、CLに日本人選手の誰かが出場するのなら、 それまでは世界最高の舞台での日本人のプレイはお預けだ。 もし誰も出場しないのなら、その次のシーズン、そしてその次のシーズン、と いつまでも待つ。 日本人選手がCL本戦に出場しているのを観ていて、初めて認識できたことがある。 ヨーロッパのクラブチームのサポーターは、 自分のチームがCLに出場するのならそれは、 W杯以上の舞台で自分のチームが闘うという感覚でいるんだな、ということだ。 しかも常連チームならほぼ毎年。 日本人が4年に1度しか味わえない感覚以上のものを、毎年感じているのだ。 日本のチームが欧州CLに出場することはない。 ならば、選手個人に出場してもらうしかない。 そして世界最高の舞台で活躍する日本人選手のプレイをこの目に焼き付けるのが、 唯一自分に出来る欧州CLの“当事者”化だ。 何だかんだ言って今シーズン、 最後は圧倒的な差に直面したもののセルティックをCLベスト16に導いた俊輔は 文句なしで素晴らしかった。 今朝鳴いていたウグイスもこう言っていたはずだ。 「俊輔、ここまでよく頑張ったよ! お前ならもっともっと上に行けるって!」と。
by masashi10034
| 2007-03-08 18:01
| Football
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