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『ドラえもん 劇場版 〜ぼくの生まれた日〜』
『ドラえもん 劇場版 ~のび太の結婚前夜~』 『エヴァンゲリオン新劇場版・序』 我ながらステキなチョイス。 実はどちらもTV版のリミックスであり、 TV版をベースにして映画用に演出/ストーリー共に焼き直されたもので、 『ドラえもん 劇場版 ~のび太の結婚前夜~』では久しぶりに号泣、 (やはり娘がいるからだろうか…。) 『エヴァンゲリオン新劇場版・序』は、 TV版がベースになってはいるものの またっくの別物であると言ってもよいくらいの完成度。 ストーリーや演出もかなり洗練されているのだが特筆すべきは映像処理で、 大画面ではない液晶テレビで見ても、背景と動く部分の画質の差がほとんどないのである。 TV版には無かった使徒の新しいムーブや戦闘場面(&兵器)などが特に美しく、 映像自体のレベルアップが、練り直された演出をより際立たせる効果を持っていた。 しかし、である。 どちらも見終わった後に何か胸に残った違和感…。 劇場版のドラえもんにもエヴァにも、 TV版を初めて見た時ほどの“何か”を感じなかったのだ。 その“何か”とは何か? レギュラーで放送されるTVアニメみたいなものって、 30分枠とは言えどCMやオープニング・エンディングテーマとかを差し引いて 実質、20分にも満たない。 しかも一話のど真ん中にCMが注入されるから物語が一度ブツ切りにされる。 さらに週一の放送となれば放送期間中は常に締め切りに追われているわけで、 相当テンパった状態で演出/構成のディレクションが行われているのだ。 要は、「制約」がキツいのである。 上記の劇場版はどれも、一度作られた物を練り直しているわけで、 そりゃあ洗練もされるだろうし、TV版に比べれば予算も時間もあっただろう。 でも、なぜなんだろう…、自分がどうしてもTV版の方が好きなのは…。 それは、考えてみるに、 “必然性”があるからなのだと思う。 いや、“必然性”がある、というか、“必然性”がより強い、というか。 アニメの現場なんて、それが『ドラえもん』であろうが何であろうが 放送期間中はきっと怒濤のような日々だろう。 予算も時間もなく徹夜続き、 『ドラえもん』にしてみれば大・国民的アニメであるにも関わらず、である。 それでもおそらく『ドラえもん』のスタッフ達は、 自分たちが『ドラえもん』に関わっている、という誇りを持っていたはずだ。 大・国民的アニメに関わっている、という。 であるがゆえのスタッフの真摯な姿勢。 それがTV版『ドラえもん』が心に残る理由だと思う。 テレビで『ドラえもん』を見ていた事がある人なら誰にでも一つくらいは、 心に残っている話があるんじゃないだろうか? 上記の中では特に『ドラえもん ~ぼくの生まれた日~』なんかは、 断然TV版の方が物語がシンプルで無駄が無く、なおかつ本当に感動的だ。 そして『エヴァ』の場合は言うまでもなく、 時代背景からもろに影響を受けいている。 『エヴァ』の放送年のはじめに阪神大震災があり、春には地下鉄サリン事件があった。 TV版に時代とシンクロした“熱さ”があるのは間違いない。(今観ても、だ。) 今回の劇場版はまだ続きがあるので、 今後新しいキャラやストーリーが出てくるのだろうけど、 それでもTV版を超えることはない、と断言できる。 (どう変わるのか?という意味で、次作がとっても楽しみだけど。) 要はどちらも、 『ドラえもん』の場合は一見静かでいながら実はとても強い、 『エヴァ』の場合はある意味でとても分かりやすい、 “迫力”がTV版の方が断然満ち溢れているのだと思う。 なおかつ『ドラえもん』はバブル景気以前からのTVアニメ全盛の頃に作られ、 『エヴァ』は時代背景的にもTVアニメ業界的にも“崩壊後”に作られた、という背景と、 時代は変わっても変わらないTVアニメ業界の現場の状況。 いつもギリギリの状況で生み出されるがゆえの 「こうなってしまった」「こうするしかなかった」 という“必然性”。 その必然性の強さが、美しさとか面白さを超えた“強さ”なのではないか、 と思う。 でも、劇場版でも結婚前夜のしずかちゃんとパパのやりとりには 思いっきり泣いてしまいました…。
by masashi10034
| 2008-11-05 14:01
| Movie
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