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日韓戦といってもサッカーでもなく野球でもない。 ついに、ラグビーの試合について書いてみようと思う。 もし詳しい方がいらっしゃったら 元新日本プロレスのリングアナウンサー・ケロちゃんばりに「それは違う!」と反論、 お待ちしています。 この試合に勝った事によって、 ジャパン(ラグビー日本代表の事はこう呼ぶ)は 11月に行われるアジア最終予選に進むことができる。 ジャパンの試合は前回の2003年w杯から見始めたのだが、 昨日の韓国戦の前半の出来は、この短い観戦歴の中ではおそらくNO.1だったと思う。 チームとしてよくまとまっている印象を受けた。 SO大西(ヤマハ発動機)を中心にボールをよく繋ぎ、要所要所では蹴り、 モールからのトライ、連携と個人技が噛み合ってのトライ、泥臭いトライ、と 攻撃も多彩でとにかく好印象だった。 ラグビー的なボキャブラリーが少なくて自分でも歯がゆいのだが、 何かまとまっていて、良いラグビーをしている、というのを感じた。 韓国代表は、サッカー、野球でもそうなように、 ラグビーでも日本相手にはやけに燃えてガンガン来るらしいのだが、 昨日の韓国代表があまりにもふがいなかった、ということはあったにせよ、 ジャパンがそうさせないくらいに圧倒していた、ということは言えると思う。 日本のラグビー・トップリーグ(サッカーで言えばJリーグ)は チームによって志向するラグビーがおもしろいように違う。 戦術や作戦など表面上だけが違うのではなく、思想まで違う、 ラグビーというスポーツの解釈まで違う、というふうに感じることがある。 これは普段、サッカーや野球に慣れているとカルチャーショックを受けるほどだ。 そして、それが日本ラグビーの魅力なのだ。 昨日の試合ですごく良い感じでチームがまとまっていたことを、 逆に不思議に感じてしまうくらい、 選手たちが普段プレイしているチームは、それぞれ志向するラグビーが違う。 日本のサッカーはJリーグ発足からこれまで 「いかにして世界に勝つか」ということを目指して動いてきた。 その結果、ここ最近はある程度世界で戦えるようになってきたのと同時に、 同じような指針で選手を育成したことによって、 同じような選手(個性の無い選手)が増えてきた、という弊害も出てきた。 そしてJリーグには、劇的に他と違うチームというのはない。 じゃあ野球はどうだろうか。 先日WBCで世界を制した日本野球は、 はたして「世界で勝つ」ということを目指してこれまでやってきたのだろうか? 違う。 野球というスポーツを日本人なりに解釈し、 日本人的なプレイが「スモール・ベースボール」と賞され 日本人らしさで世界を制したのだ。 そこでまた、ラグビー。 「いかにして世界に勝つか」でもなく「日本人的なプレイ」でもなく、 日本のラグビーでは各チームに各チームの流儀がある。 各チーム、各大学、各高校、各中学、それぞれがそれぞれのラグビーをする。 それこそがラグビーの魅力だ。 だからこそ、それぞれのチームのファンは熱烈にチームを愛してくれているのだ。 (そしてその愛は、日本の他のどのスポーツよりも“濃い”と思う。) これは、ヨーロッパのサッカークラブあたりと近いような気もするし、 それでいいのかもしれない。 …とネチネチと考えてしまうほど、ラグビーは本当におもしろい。 フィジカルのぶつかり合いあり、ボールゲームのおもしろさもあり、 チームスポーツとしての感動もあり、そしてプロレス的な魅力もあり、と 本当に総合的なスポーツだ。 そして、海外の試合だろうが、国内の試合だろうが、 大学の試合だろうが高校の試合だろうがラグビーの試合を観終わるといっつも、 サッカーでも野球でもない、 自分の中に入ってきて日の浅い「ラグビー」というスポーツについて、 上記のようにうだうだとを考えをめぐらせ、答えが出ない、ということを楽しむ。 本当に楽しい。 気が付いたら昨日の試合の事、ちょっとしか書いてないや…。
by masashi10034
| 2006-04-24 19:39
| Football
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